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アルフィエーリ コンセプト カー

マセラティの未来へつながる扉
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The Alfieri concept car

1世紀前、ボローニャで現在のマセラティ社の礎となる「オフィチーネ・アルフィエーリ・マセラティ」を設立した、マセラティ兄弟の中でも最も著名なエンジニアの天才、アルフィエーリの名前を冠した最新作「アルフィエーリ」。スリリングでいてリアリティにあふれる最新モデル「アルフィエーリ」は、マセラティの未来像を形作るデザインDNAを余すところなく表現しています。プロトタイプでありながら100%走行可能なこのコンセプトカーは、まさにマセラティの未来へつながる扉とも言うべきモデルです。
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アルフィエーリをつくりあげた彫刻家たち

彫りの深いグリルは下側のクロームの縁取りがなく、まるで浮かんでいるように見えます。グラスハウスはすっきりとしたフォルムで無駄がありません。そしてリア エンドは隅がえぐられたような造形になっています。まさにここにイタリアのデザインの特徴が明確に現れていると、マルコ・テンコーネは言います。

 

「このリアのデザインは、ホイールよりも後方の部分はボリュームを抑えるという考え方から来ています。これは一種の視覚的トリックです。このボリュームの減らし方は、イタリア人による自動車デザインの本質に近い考え方です。イタリア人デザイナーはつねにクルマを実際よりも軽く見せようという視点でデザインを考えます。」

 

「それに対して、例えばドイツ人デザイナーは必ずしもそうした部分にはこだわらずに、力強く重厚感のあるクルマをデザインする傾向があります。イタリア人デザイナーはデザインの軽さや軽快感といったものを重要視し、それを実現するために丸みを帯びた造形と角ばった造形のバランスを図っています。クルマにどっしりとした印象が生まれないようにという思考があらゆる部分に働いています。」

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「私たちはクルマづくりのレシピを持っているわけではありません。毎回が新しい冒険のようなものです。それは見知らぬ国への新たな旅であり、私たちにとって既知のものとは、スポーツカーを作りたいという自分たちの思いだけです。」

マルコ・テンコーネ

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アルフィエーリ

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Inspiration
「アルフィエーリ」は、1954年にピニンファリーナの手によってデザインされ、自動車デザイン史上に残る名作でと言われている「A6 GCS-53」をただ現代的に再解釈しただけの作品ではありません。マセラティはこれまでも、果敢に多様なデザインに取り組んできました。このような歴史こそが、デザイナーたちを懐古主義に陥らせることなく、常に前向きに仕事に取り組む原動力となってきたのです。個性的でレーシングカーのような印象のリアビューを含むデザインは、「アルフィエーリ」にもマセラティのレーシングDNAが脈々と受け継がれていることを物語っています。
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2+2のキャビンは、シンプルとミニマリズムを徹底的に追求したデザインとなっています。長く伸びたダッシュボードは「マセラティ5000GT」にインスパイアされたもので、クリーンでオーガニックなイメージのダッシュボードには、中央にTFTスクリーンを設けています。インストゥルメント・パネルのレイアウトはクラシカルなもので、二つの大きなメーターの間に小さなメーターを二つ挟み込んだ構成となっています。
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2+2のキャビンは、シンプルとミニマリズムを徹底的に追求したデザインとなっています。長く伸びたダッシュボードは「マセラティ5000GT」にインスパイアされたもので、クリーンでオーガニックなイメージのダッシュボードには、中央にTFTスクリーンを設けています。インストゥルメント・パネルのレイアウトはクラシカルなもので、二つの大きなメーターの間に小さなメーターを二つ挟み込んだ構成となっています。
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「アルフィエーリ」はモータースポーツ特有の荒々しさも表現しています。フロアは、まるでさびたスティールのような素材で仕上げられていますが、これは1950年代のレーシングカーを模したものです。

The design process

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アルフィエーリという名前に込められたもの
アルフィエーリ・マセラティは44歳で亡くなりましたが、もしそうでなければ彼の名は広く世に知られていたことでしょう。早世したアルフィエーリは、自動車産業界における素晴らしい才能の持ち主のひとりとして歴史に名を残す機会を失いました。なぜなら、彼は一族の名前を冠した会社の創立とその最初の18年間の経営に中心的な役割を果たし、マセラティにかけがえのないレガシーを遺したからです。そこでマセラティは、マセラティの100周年記念をスタイリングで表現したコンセプトカーを2014年のジュネーブ ショーで発表するにあたって、アルフィエーリの功績を称え、彼の名前を授けることにしたのです。
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署名
1914年12月1日、火曜日、1枚の書類にアルフィエーリの署名がしたためられました。それは彼が自らのワークショップ、その名も“オフィチーネ アルフィエーリ マセラティ”を開くために必要な免許の申請書にでした。100年の歳月を経て、その書類がスキャンされ、アルフィエーリの署名がロゴへと生まれ変わりました。そして、このコンセプトカーのスタイリングを担当したマセラティのチェントロ スティーレが、それを現在のマセラティのシンボル カラーであるブルーで仕上げてロゴが完成しました。

The 2014 unveiling

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